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タネの話~F1種の作り方2012年02月13日 18:34


久し振りの本格的な雨です。
月曜日からテンション下がりますが、頑張っていきます。

2012.02.13_朝

2月の雨って、いつ雪に変わるかも知れないほど冷たいですが、この雨は昔から農耕を始める目安とされてきました。(そろそろ春夏野菜の準備です)
立春を過ぎて降る雨は、少しだけ春の匂いがします。(^_^)v

DNA

さて、つづく・・・で終わっていた『タネの話』ですが、どのように作られるのか?
品種ごとの「F1種」の作り方を書きます。
(間違ってたらスミマセン)

F1:一代雑種の作り方はそれぞれの野菜の品種や花の構造によって異なりますが、だいたい以下のようです。

1)除雄【ナス科など
一つの花に雄しべと雌しべがあるものは、自家受粉させないように花が開く前のつぼみの内の雄しべを全部抜いて雌しべだけにする。
この作業を「除雄」と言います。
その後は、その花に必要な種類の花の花粉を受粉させる。
これが、F1種作りの基本中の基本。

2)物理的に自家受粉させない【ウリ科など
一株に雄花と雌花が付くものは、他殖性が強く自分の花粉よりも他の花粉を欲しがります。
だから、勝手に受粉させないように、咲きそうな雌花を物理的に開かないようにしておく。
そして、必要な花粉を人為的に受粉させまる。

3)自家不和合性を利用【アブラナ科など
自分の花粉では種を付ける事ができず、他の株の花粉を受粉した時にだけ種を付けるものは、同じ母親から取れた株(つまり兄弟同士)でも種が付かない系統を見つけ出し、繰り返し掛け合わせる事で自分の仲間では絶対に実が付かない系統を作り出す。
最近はビニールハウス内の二酸化炭素濃度を上げて無理やり自家受粉処理させているとも。
(二酸化炭素濃度を上げると生長した花でも自分の花粉で受粉するようになるらしい)

4)雄性不稔の利用
最近のF1種作りでは雄性不稔利用という技術が主役になっている。
雄性不稔とは雄しべが退化して花粉が機能的に不完全になる事で、いわゆる無精子症。
雄性不稔の株を増やし、そばに必要な品種を植えておけば何もせずにF1種が取れるので、この方法が最も効率が良い。
種苗会社はこれを躍起になって研究しています。

5)放射線照射による新品種
たくさんの花を持つものは、人手で受粉させるのは大変な手間が掛かり、雄性不稔も見付けにくい。
放射線(コバルト線)照射で遺伝子にダメージを負わせて変化させるような野菜も開発されている。

野菜の収穫

※作物は受粉して交配します。その受粉には虫や風の力を必ず借りるのです。
F1種は、一代限りです。
その一代目の個体が人間が意図したとおりの形姿や性質を備えていれば、それで使命を果たします。(>_<)
その個体から二代目以降が生まれることは想定されていません。(種苗会社は困ります)
常に一代目の個体として消費され続けるのが、F1個体の宿命なのです。

まさに循環しない品種とも言えますし、既に品種とすら呼べないかもしれません。


また、つづく・・・


 

 

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コメント(4)

よく降る雨です、皆様お元気にお過ごしでしょうか?
土砂降りの中、無事に荷物が着きました、有難う御座います、母がご無理ばかり言っているのでは・・・?と。ご迷惑をお掛け致します。フェイスブック始められたのですね、女性ネットワークの方々の作業奉仕が解散との事を記載されていましたが・・・残念ですね。F1のお話とっても勉強になります&とっても難しいです。でも知らない世界を垣間見る事が出来、とても楽しくもあります。

高校の生物以来の難しい話です。
調べついでといっちゃぁ何ですが、種苗会社「サカタのタネ」の「種金庫?」の話、知ってます?昔、テレビで見て面白かったことは記憶しているのですが覚えていません。知ってたら教えてください。

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