爽やかな陽気が続いています。
営農のハウスがある場所の周りは、水稲用の田んぼだらけで、毎年ハウス内への水の侵入に頭を悩ませていました。ハウス内の作物全てが水を好むとは限りませんので・・・
地元の方のありがたいアドバイスで、水田に面している畝に防水対策として春にサトイモを植えていました。
大きくなったサトイモです。
実際、水の侵入は確認されませんでした。\(◎o◎)/!
先人の知恵は素晴らしい、といつも思います。
サトイモは水が無いと大きくなりませんが、隣から水が浸入してくるので、散水の心配はありません。
収獲はこの地域では、10月下旬~でしょうか?
サトイモは寒さに弱く、霜が下りると地上の部分は枯れてしまうので、これからがよく太っていて収穫適期です。地上部を根元から刈り取った後、スコップや
備中鍬(三又)で芋を傷付けないよう丁寧に掘り出します。
洗うとこんな感じです。
写真の右側が子芋、左側が親芋になります。
品種は
『赤芽大吉』です。
この里芋は、親芋・小芋共に食べられます。
しっとりとして滑らかなで、ふっくら、ほくほくとした柔めの舌触りが良いのが特徴です。
後味もあっさりしていてクセがありません。
寒さに弱い品種なので、九州地方では多く栽培されています。
原種は
「セレベス芋」と言って、
インドネシアの
セレベス島(現スラウェシ島)から伝来したサトイモの一種です。草丈が高く、赤茎で、葉柄は緑紫色を帯びており、芽が赤いので、アカメイモ(赤芽芋)とも呼ばれます。
この調子で来年も・・・といきたい所ですが、サトイモ科は
連作障害が発生するので、同じ畑で繰返し作ると
収量が極端に減ります。(ToT)/~~~対策として、通常4~5年は間隔を空けます。
料亭で食べる洗練された一品であっても、サトイモには土の香りが残っていて、
食物が大地の恵みである事を思い出させてくれます。
太古の昔に人々が五穀豊穣を祝ったことに思いを馳せる・・・そんな力を秘めた食材です。
親芋から子芋、孫芋ができるので、子孫繁栄の象徴として縁起物扱いされてきました。
秋の名月には団子を供えますが、これは昔里芋を供えていた名残りとのこと。
誠心園は営業中でしたが、皆さんは3連休の初日をどのように過ごされましたか?
連休中は絶好の行楽日和が続きそうです。
秋晴れの空を満喫して下さい。
3連休は家族の大半がカゼでダウンしてました。
次男と私は元気だったのですが・・・。
さて、里芋の美味しい季節となりましたね。
私も仕事の途中で赤村の物産館に寄り、
里芋とサツマイモ(あんのういも)を買いました。
赤村は土がいいのでしょうか、根もの野菜がとても
美味しいように感じます(もちろん誠心園のお野菜も)。
旬のものを美味しく頂く・・・最高の贅沢ですね。
お待ちしております。
赤芽大吉様