清々しいお天気でした。
ここ数日は気温もグッと下がり、かなり肌寒い状態が続いています。
ボチボチ厳しい暑さにも目処が付く頃でしょうか・・・
明日、23日は
「秋分」で、お彼岸の中日でもあります。
秋分の日を過ぎると、急に日の長さが短く感じるようになりませんか?
同じ速度で変化しているはずの日の伸縮が、春よりも駆け足に感じます。(*_*)
誠心園の周りにも、
黄金色に染まった田畑の畦道にポツポツと赤い色が見え始めました。
彼岸に合わせて綺麗に咲く、不思議な花です。
日本中で色々な呼び名があるそうですが、一般的には
「彼岸花」と呼ばれています。
「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)とも言いますかね。
昔から人々の生活の中にあった人里の花です。
私が子供の頃は、
「毒があるから触ったらダメ!」って、言われてました。
彼岸花は、
「リコリン」という
アルカロイドを含み、全草有毒の花です。
この花の一番の特徴は、別名
「葉見ず花見ず」と言われるように、花と葉が全く別の時期に出ることです。葉の全くないときに花茎だけがニョッキリと姿を現す風変わりな花・・・
地中には
「球根」の様な物がありますが、これは
「鱗茎(りんけい)」と呼ばれています。
以前紹介した
「タマネギ」と同じですね。
鱗茎には、葉で作られた炭水化物がデンプンの形で蓄えられており、花を咲かせたり、葉を伸ばすのに備えています。これが大きく育つと、二つに分裂して増えていきます。実の結ばない(種がほぼできない)日本の彼岸花にとって、種を残すための手段なのです。
鱗茎には、様々な秘密が隠されています。そのひとつは、欠片になっても再生する力が強いということです。田畑の畦などにあるものが、農作業の間に真っ二つにされても、それぞれ別の株として生き残っていくことができます。鱗茎から生えている根には、縮むことによって鱗茎を地下に引っ張り込む性質があり、たとえ鱗茎が掘り起こされて地面に出てしまっても、やがてまた地下に戻って行くことができるのです。
「彼岸花」とは、実に的を射たネーミングだと感心。
秋の彼岸近く、赤く燃えるような花は実に印象的です。
恐ろしいほど美しく、落ち着いていて、品があり、そして何か少し寂しそうでもあります。
ここ筑豊でも、お彼岸の中日9月23日付近に、約束でもしたかのように咲きます。
全国ほぼ一斉に咲くそうなので、温度を感じている訳ではないと思われますが、土中で休眠状態の彼岸花がどのようにして秋分を知るのか、大変興味深い現象であります。
なんとも不思議な花・・・ネガティブなイメージが付きまとうのは何故なのでしょう?(@_@)
でも、私は激しくも凛とした彼岸花が好きです。
明日から連休のは、秋晴れが広がって絶好の行楽日和みたいです。
皆さま、楽しい週末をお過ごし下さい。
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