相変わらず暑い日が続きます。(>_<)



誠心園の周りも稲穂が出揃い、風に揺られています。



只今、オクラを出荷中なのですが、誠心園で栽培してる「オクラ」には品種がありません。
種苗会社のHPやカタログを色々と拝見していますが、なんかチョット違うのです。
似て非なるものとでも言いましょうか。



この「オクラ」の特徴は・・・

5角形ではなく約8角形の多角種
（一般的には5角形が流通）
濃緑色ではなく薄緑色
（濃い方が新鮮だと言う都市伝説があります。ここはマイナスポイント）
刻んで混ぜると粘りが強い
（ペクチンが多いのでしょうか？比較すると違いは歴然です）
大きく（10㌢以上）なっても固くならず、食べられる
（一般的なオクラは固くなりやすいです。だからあの大きさなのです）



この「オクラ」は地元お年寄り数名が、数十年前から大切に栽培してきた品種です。
戦後アメリカから誰かが持ち帰ってきた「オクラの種」が始まりだそうですが、詳しくは分かりません。
何世代にも渡り、絶えず選抜・淘汰され、現在は遺伝的に安定した品種となっています。
既に地域の気候・風土に適応した地方野菜（在来種）と言えるのではないでしょうか？

自分たちの食する分だけ細々と栽培してきたので、流通はもちろんしていませんでした。


野菜を収穫した後に、来年用の種を何世代も大切に自家採種してきた・・・ここが重要です。在来種・固定種を自家採種により受け継いでいくことは、植物（DNA）の多様性と、それぞれの地域で種や食べ物と共に育んできた文化を守り、次の世代に受け継いでいくことに繋がっていきます。



お天気が心配ですが、皆さま良い週末をお過ごし下さい。