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よろしく頼む2011年07月08日 19:29


東電の株主総会を見て、「茶番も甚だしい」と思っていたら。
地元の九電のニュースが飛び込んできた。 

運転停止中の九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2・3号機の再稼働を巡り、経済産業省が6月に県民向けの説明会を開いた際、九電の原子力発電部門の社員が本社や子会社の社員に一般市民を装って再稼働を支持する意見メールを送るよう依頼していたことが6日、明らかになった。
依頼に基づき、説明会開始後に複数のメールが寄せられたという。

 
九州電力原子力発電本部の課長級社員が関係会社の社員に送ったメールは以下の通り。




 【ご依頼】国主催の佐賀県民向け説明会へのネット参加について 2011年6月22日14時16分26秒

 協力会社本店 各位

 平素よりお世話になっております。メール投げ込みにて失礼を致します。標記については、報道等により今週末に開催される旨、既にご承知のことと存じます。

●件名:国主催による佐賀県民向け説明会(原子力発電所の安全性)

●日時:平成23年6月26日(日)午前(10時~11時30分の予定)

●内容:説明会の方式は国が調整中。混乱を避けるため、県民、4、5人が経産省原子力安全・保安院と資源エネルギー庁の担当者から説明を受け、疑問点や不安に思う点などを質疑する予定。

●配信:(1)やり取りはケーブルテレビとインターネットで生中継され、視聴者からの質問もファクスや電子メールで同時に受付。(2)アクセ ス可能なwebsaiteアドレスは、現時点で未公開ですが、佐賀県庁HPや経産省HPに掲載予定。あるいは、Ustreamにて"genkai"あるいは "玄海"等で検索することによりアクセス可能。(3)小職にて、継続して*「サーベイ」し、判明次第、追って追伸予定。

※【survey】(特に、研究のために必要な) 既存の資料を調査すること。


●その他:(アドレス略)

 本件については、我々のみならず協力会社におかれましても、極めて重大な関心事であることから、万難を排してその対応に当たることが重要と考えております。

 つきましては、各位他関係者に対して、説明会開催についてご周知いただくとともに、可能な範囲で、当日ネット参加へのご協力※をご依頼いただきますよう、御願い致します。

 ※説明会ライブ配信websiteにアクセスの上、説明会の進行に応じて、発電再開容認の一国民の立場から、真摯に、かつ県民の共感を得うるような意見や質問を発信。

 なお、会社のPCでは処理能力が低いこと等から、是非、ご自宅等のPCからのアクセスを御願い致します。

 また、ネット参加に当たっては、接続後アカウントの取得等操作が必要になりますので、ご承知置きください。

 以上




 続報【ご依頼】国主催の佐賀県民向け説明会へのネット参加について 2011年6月24日9時26分9秒

 協力会社本店 各位

 平素よりお世話になっております。先にご依頼申し上げました標記については、以下URLにより詳細確認可能ですので、よろしく御願い致します。なお、ご意見はメールあるいはファクシミリでの受付されるとのことであり、接続後のアカウント取得等操作は不要なようです。

 以下URLにアクセスください。

 佐賀県(アドレス略)

 経産省(アドレス略)

 以上

さすが九州を代表する企業だけのことはあります。
この用意周到さは"スゴイ"の一言ですね。

玄海原発再稼働に向けた説明番組をめぐる九州電力のやらせについては、番組が中継された6月26日以前からインターネット上などで疑惑が噂されていました。

「明日の説明会で、九電がグループをあげて佐賀県民を装って発電再開容認のメールを送るよう業務命令が出されている」

6月25日、ネット上にこんな情報が書き込まれていました。
参加の仕方などが詳しく記されていたため、報道各社が九電側に事実関係を問い合わせたが、広報が否定。だが、噂は消えず、共産党の日刊機関紙しんぶん赤旗は7月2日付で「九電が"やらせ"メール」などと既に報じられていた。

一方、九電の真部利応社長は6日の記者会見で「私が知ったのは今日だ」と述べ、問題を認識したのは6日の衆院予算委員会での質疑がきっかけだったと強調した。
しかし以前から原発に関する住民向け説明会に社員を動員するなど、"やらせ的手法"が慣習化していたことも事実です。

組織ぐるみでなければ社員の単独行動でしょうか?
困ったときは、トカゲのしっぽ切りであやふやのまま・・・

これは「原発再開」というシナリオが描いてある、
最初から「結論ありき」の説明会なのでしょう。
「未来に向けてのエネルギー政策を地元住民の皆さんと考えていきましょう」
な~んて、恐らく思っていない。

「原発」を抱えている自治体は、再開を先延ばしにする事・・・
それは補助金や雇用、全てに関わってくるので、簡単には決められない。
住民の皆さんの複雑な気持ちも見て取れます。


九電に原子力発電なんていうシビアな技術を任せたら危ない。
原発再開に関して「津波」「地震」等の、天災ばかりに目が行っているが、このような会社が「原発」を管理すると、遅かれ早かれヒューマンエラーが必ず起こるはず。
原子力技術に「たられば」は絶対にあってはなりません。

7月8日_誠心園_夕方


「保安記録の改ざん」「原子炉の老朽化」「プルサーマル」等々、
疑いだしたらキリがない。

歴史を振り返ると、「原子力」ってやはり人間が扱うことの許されていない
「神の領域」なのでしょうか?


 

 

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