いや~今日は久し振りの晴れ間ですが、再び黄砂が飛来しています。(ToT)/~~~
誠心園の営農班では、只今夏野菜の準備を行っています。
夏季の野菜となると、皆さんのお思い浮かべる定番の野菜ばかりなのですが、育てた野菜は直売所に出荷します。
しかし、直売所での販売となると、競合他者が鎬を削っており・・・
さすが年の功、非常に素晴らしい品質の野菜が沢山出荷されています。<(_ _)>
誠心園の営農歴は、たかが数年・・・しかし気持ちは負けていません。
良い刺激を受け、勝手にライバルでもあり師匠と思い込んでいます。
営農班の売り上げの約20㌫を占める、直売所への出荷で心掛けていることは・・・
「商品に自信を持つ」当たり前ですが、「まごころ」込めて生産した野菜です。
「周りの出荷品目と被らない」あまり流通していない珍しい野菜をあえて生産します。
野菜の品目は同じでも品種は必ず変えて、付加価値を付けます。
「品質を上げる」なるべく低農薬で栽培するようにしています。
殆ど無農薬で栽培できる品目もありますが、現実はなかなか難しいです。
手間暇をかけて育てる以外ありません。
「ダンピングはしない」一番大事な"ポイント"です。
直売所では農作物の安売り合戦状態です。
もちろん消費者は
「値段」と
「鮮度」それと
「安全・安心」を目当てに来られているのでしょうが、そもそも同じ品目の野菜だから価格を合わせたり、下げたりする必要はないと思っています。
同じ野菜を作っている生産者でも背景は違います。
定年退職後、小遣い稼ぎに夫婦でされている方。兼業農家で頑張っておられる方。就農され売り上げが生活の糧となっている方。障がい者施設等で利用者の賃金をアップするために営農をしている所・・・
農産物生産者は価格も大事ですが、勝負している所は
「生産者の気持ちやこだわり」なのではないでしょうか?
悪しき習慣で田舎の直売所では何でも
「"ひとつ"100円」みたいな風潮があります。
100円とは言っても、そこから委託手数料(店舗により変わりますが販売価格の10~20㌫が相場です)、シール(値札)代を引かれ、その他、人件費・種苗・肥料・農薬・資材代が別途必要です。
高く売る必要はありませんが、やはり
「適正価格」と言うものがあります。
全体的に野菜の値段がかなり安く、
「薄利多売」の状態となっているのが現状です。
直売所で顔を合わせることの多い、ご年配の生産者の方々が口を揃えて
「売っても売っても儲からない」と言われます。
しかし、この安売り合戦が自分達でお互いの収益を減らしている原因のひとつであることは、間違いなく事実です。
これからの農業生産者は、
「ノウハウ」「スキル」「プライド」と言ったビジネス意識を身に付けた
事業主としての考えが求められています。
色々意見があるかとは思いますが、生産者サイドからのお話でした。
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